FXは取引方法によってはギャンブルになってしまう可能性があり、中には生活資金のすべてを投入してしまう人もいます。一般的にギャンブル依存症になってしまう人の確率は、世界の平均では全体の2%程度と言われていますが、実は日本では5%近いという結果があります。特に成人男性の依存症率が高く、10人に1人がギャンブル依存症というデータもあるのです。FXはギャンブルではないと言う人もいますが、利益が出れば射幸心が煽られます。
そこでさらにリスクを取った取引を行ってしまえば、資産運用ではなくギャンブルになってしまうのです。依存症になってしまった場合は個人だけの問題では済まないこともあります。家族と暮らしている場合は家族の生活費も使ってしまうことがあったり、本人の精神状態が不安定になることから、家庭内の空気がギスギスしてしまうこともあります。利益が出ているうちは何事もないことも多く、家族もFX依存症になっていることに気づかない場合もあります。
損失が出ることによって初めて問題が露呈します。FX経験者の多くが利益を出したあとに大きな損失を出す傾向があります。また利益を出したときの喜びよりも損失が出たときのほうが刺激が強いと言われているため、損失が出ると大きな金額になってしまうことがあるのです。依存症になってしまった場合は家族の問題となってしまうこともありますので、できるだけ日常生活に戻れるように通院や心のケアが必要となるでしょう。