世界各国の中央銀行では、その国のインフレ率などをはじめるとする経済の状況を踏まえて、何か月かに一度のタイミングで、政策金利を変更したり、あるいは据え置きをしたりという決定をしているものです。日本銀行でも定期的に金融政策決定会合を開催するなどして、関係する有識者があつまり、こうした方針を議論しています。このような政策金利の水準というのは、実はFXにとってもかなり重要なものであるといえます。FXの世界では、スワップポイントで利益を得るという方法がありますが、これは異なる通貨のあいだでの金利の差を調整するためのものですので、もしも現在保有している外国通貨について、政策金利を引き上げる決定があった場合には、このスワップポイントについても、一般には大きくなると考えられます。
そのため、高金利となった通貨はますます世界中のFXのトレーダーにとって人気となり、さらに価格水準も高騰する可能性があるわけです。これは逆にいえば、政策金利の引き下げが決定された場合には、そのニュースが全世界に配信された瞬間に、一気に大暴落してしまう可能性もあるということになります。したがって、日本銀行をはじめとする各国の中央銀行の決定などは、日常生活には直接的な関係がないとしても、FXのトレーダーであれば、ただちに利益や損失にかかわってくる大問題となるわけです。こうした金融関係のニュースについては、通常はFX業者のほうでまとめてインターネットなどで配信をしていますので、こまめに目を通すべきでしょう。