FXにこれから取り組もうという場合には、まずは業者と契約をして、取引のための口座を開設しなければなりません。銀行の普通預金口座を開設する場合などとは違って、FXというのは積極的な投資の一種ですので、ほぼかならず業者の審査をはさみ、その審査にパスした人だけが、口座を新規に開設することができるようになっています。ただし、銀行がFXを事業として行っている場合には、銀行の預金口座をもっている人に限っては、大掛かりな審査なしでFXのほうの口座も開設できることがありますので、逆に審査がわずらわしいという人は、銀行を経由してはじめるという方法もあります。この審査についてですが、基本的には住所や氏名といった本人確認はもちろんですが、そのほかに、年収や職業、余剰資金があるかどうか、投資の経験年数などといったことが対象となってきます。
その理由ですが、FXは大きな利益が得られる可能性がある反面、証拠金として拠出した金額以上の損失をこうむってしまう可能性のほうもあるため、あまりにも所得が低かったり、所得はあっても生活以外に使える余剰分が十分に大きくなければ、破産をしてしまうことにつながりかねないためです。そこで、年収や資産などといった面についても、申込者に申告をしてもらい、適正な取引ができそうな人だけを、審査において選別しているのです。このような審査にあたっては、運転免許証などの添付書類を、スマートフォンなどで撮影してネット経由で業者に送信するか、または郵便で送付することが必要になる場合があります。